2015年7月23日木曜日

「n.hoollywood 2B NOTCHEDLAPEL JACKET」東京らしい、フォーマルな装い

トーキョーアーバンフォーマル。
少しフォーマルな場面で、東京らしい装いをするならn.hoollywoodは最上の選択の一つだろう。

n.hoollywoodは古着屋「go-getter」から独立したバイヤーである尾花氏が立ち上げたブランド。
そのデザインは古着をクリエイティブのベースとして、ブランドのコンセプトや価値観を付加したもの。そこにはモードな要素もふんだんに盛り込まれており、コレクションは独特の雰囲気を醸し出している。

店舗は原宿にかまえているが、UndercoverやApe、Neighborhoodなど、裏原系とは一線を画するドメスティックブランドといえるだろう。
※ただ、クアドロフェニアという店舗/バーチャルユニット(?)ではUndercoverの高橋盾、Hysteric Glamourの北村氏、Soloistの宮下氏と懇意にしている様子が伺える。

その彼のブランドで定番として展開されているのが、2B NOTCHEDLAPEL JACKETである。

このジャケットはコンパイルラインという、古着とはまた一線を引くフォーマルなプロダクトを展開するラインのものである。
プロダクト自体は、袖口のボタンホールを全て本物にしたりと、USのクラフツマンシップを継承するような、妥協のない作り込み。(元々、アメリカはものづくり国家であり、そのクオリティは世界最高レベルだったのだ。)

そのディティールを誇るかのように、スーツの内側はスケルトン仕様となっており、それを構成する各パーツが見えるようになっている。
また、各パーツには名称がプリントされており、それはボタンにも刻印されている。

胸ポケットにはブラックチーフを模したような布がついていたり、前ボタンのサイドにもボタンホールがあったりと遊び心があるデザインが散りばめられている。
袖口のブランドタグは、彼らのものづくりに対する自信の表れだろう。
生地の質感はシルクのように滑らかで上品な仕上がり。シルエットは細身で袖がややゆったりしている印象。

マチュアなフォーマルスーツに一石を投じるメイドインジャパンプロダクト。
世界の古着を知りつつ展開する独自のファッションは、グローバルスタンダードそのものである。

Tokyo Urban Formal.

If you go to little bit formal place with Tokyo style of clothes, I recommend to wear "n.hoollywood".

"n.hoollywood" is established by Mr. Obana, who was worked in "go-getter" which is an old clothes dealer in Japan.
His creation is based on old clothes, and add brand concept and his values.
It also includes a style of mode, so his collection always create a distinctive atomosphere.

"n.hollywood" is located in Harajuku, but his brand is little bit fifferent from other Harajuku Brand like Undercover, Ape and Neighborhood.

Especially, I would like to recommend "2B NOTCHEDLAPEL JACKET" from their regular line as "Compile Line".
This line delivers basic and formal products and little bit different from collection line.

This jacket has a real button-whole on both cuffs.It seems to describe a respect of US craftsman ship.
Additionally, its inner is transparent and you can see all parts of jacket with its name.


And this jacket has some other interesting details.For example, Breast pocket has a cloth like a blackcheef and there is an additional button-whole on frond side.
Brand tag is on cuff, I think this is their pride of this product.

This "Made in Japan" product make some noise to mature formal suit market.
His individualistic creation, which is based on an old clothes quality is equal to global standard.

BAD FEELING/夏の終わりのハーモニー:音楽という、本能的な喜びを生み出すツール

音楽は生活を良くする。なくてもよいものだけど、あると気持ちが豊かになる。一人でも楽しめるし、誰かとハーモニーを生み出すことによってより大きな興奮を得ることも出来る。この喜びは精神的なものではなく、もっとフィジカルなものだと思う。体に直接響く、理屈ではなく心地よいもの。人間の本能である、食欲や性欲と同じカテゴリに属する類のものだ。

昔から全く上手くはなっていないけど、それでもギターを弾くことには、それだけでいまだに心の充足を感じる。30歳を過ぎても、未だにスターになりたいという願望を心のどこかに持っているのだ。

BAD FEELING。超速でメロディアスに展開する圧巻のギター・ソロ。布袋寅泰のギタープレイを見ると、彼がどれだけの時間を練習に費やしてきたかが見えてくるような気がして、胸が詰まる思いがした。あれだけ弾ける様になった後、世界はどう見えるのだろうか。
 

最近、友人にピアノを教えてもらい、そこでコードとハーモニーの論理を知った。これまで何気なく弾いていたCやEのコードの意味や、美しいハーモニーを生み出すにはどの音をだすべきか、など。いままで楽譜に合わせて何気なくやっていたことが、頭の中でひとつの線で綺麗に繋がった感じがした。それは自分に大きな驚きをもたらしたし、知っていることと知らないことの間にはとてつもない差が生まれてしまうことにも気づいた。

自然にハモることが出来ない人でも、論理を知っていれば頭で合わせ、同じ体験をすることができるのだ。

自分の声を録音し、その音に合わせて高いパートの声を被せて歌ってみる。自分の声同士は極めて自然に融合し、美しいハーモニーを生み出した。


その瞬間、理屈ではない大いなる感動と興奮が体中を駆け抜けた。フィジカルな喜び。

世の中にはこういうことがもっとたくさん、おそらく無限に近いくらい存在しているのだろう。そう考えると、まだまだ生きる価値はあるのだと思う。

2014年7月23日水曜日

「Thom Browne/BlackFleece ボタンダウンシャツ」 ドレスシャツ一枚で主張するという選択

シャツ一枚で主張したいと考えるのなら、いま一番評価の高いブランドはトム・ブラウンだろう。

トム・ブラウンは2001年からアメリカントラディショナルをアップデートしたスーツを中心とするコレクションを開始し、そのミニマルでマスキュリンなコレクションは多くのファッショニスタから熱狂的な支持を獲得。現在では多数のセレブリティを始め、大統領夫人のミシェル・オバマなど公人にも愛されるブランドに成長している。

中でも彼が得意とするプロダクトがボダンダウンシャツである。

最もポピュラーなシャツの特長はキャンバスの肉厚な生地とアメリカの職人による丁寧な縫製。タグはシャツ左下部に大きく縫いつけられていて、ものによってはトレードマークであるトリコロールカラーがボタンの合わせ部分に配置される。そして50-60年代のスーツを現代風に再解釈したウェストシェイプと細すぎない袖幅。

これらのディティールが融合し、コモディティ製品だったシャツをラグジュアリーに再構築することに成功している。


ただ、このシャツを着る際には知っておきたいポイントがある。それはトム・ブラウンのスーツの着こなしに共通するルールである。

ボタンダウンは外す 
スーツの中のシャツは洗いざらし 
チーフはスクエアでわずかに見える程度 
裾丈は短め

彼のコレクションを見ると、これらのルールに準拠したスタイリングを随所にみることができる。
公式サイトのシャツのページでもボタンダウンは全て外されている

また、トム・ブラウンはGQのインタビューの中でこう答えている。


「正直、僕にとっては“優れたスタイル”のほうが“優れたファッション”よりも魅力的。スタイルは、パーソナルだし、ひとりひとり独特なもの。見栄えよりも何よりも、自分自身の表現であることがいちばん大切なんだと思う」

彼は衣服をファション(流行)とスタイル(クラシックなもの)の二軸からなるものと定義し、スタイルの方をより重視しているのである。
彼のシャツを着るのであれば、彼のフィロソフィーまで理解し、ボタンダウンを外したスタイルでいきたいところである。

余談だが、トム・ブラウンはブルックス・ブラザーズのエクスクルーシブラインであるBlack Fleeceのデザイナーも兼任しており、そこでも同様のシャツをリリースしている。

シグネチャーラインとの違いは、ブランドタグの有無と、裾のデザイン。
Black Fleece独特のカーブした特徴的な裾はそれとひと目で分かるデザインとなっている。
丸みを帯びた独特なフォルム

アメリカントラディショナルという共通項を持つ、ブルックス・ブラザーズとトム・ブラウンは異論なくベストなコラボレーションといえるだろう。

If you want to make a noise by shirt, you should select "Thom Browne".
Thom Browne has established his brand from 2001.He update american traditional style and it is minimal and masculine.
And now,his collection has been garnering huge support form many celebrities and public officials like Michele Obama.

Especially, his one of the most popular product is button-down shirt.

Its details are "canvas and heavyweight fabric" and "high quality sewing".Brand tag is sewed on a lower left side, and some shirt have a tricolor color tape under buttons.And beautiful west line and width of arm.

Button-down shirt by thom browne is gained a huge support from fashion conscious person.So it is suitable if you want to wear high level clothes.

But when you wear it, you should know about certain things.That is a rule when thom browne wear a suit.

Undo a button-down
Do not give a press
Handkerchief is square and show a little
Bottom lengh is short

You can find these rules in his collection.

Thom Browne talked as below in an interview by GQ Japan.

"Honestly, I think "brilliant style" is more fascinating than "brilliant fashion".Because "style" is personal, special and unique.Expressing ourselves is most important thing than visual."

He defined that cloth is constructed by fashion and style, and more focus on "style".
So when you wear his shirt, you should understand his philosophy and undo a button-down.

As an aside, Thom also designs the brand of "Black Fleece", which is an exclusive line of Brooks Brothers.
Black Fleece also provide Button-down shirt, it is looks like his signature line.

Difference is brand tag, and the design of hem.
Button-down shirt has roundish hem.It is really unique.

The collaboration between Brooks Brothers and Thom Browne is really suitable because both brand has the identity of "American Traditional Style".

2014年6月6日金曜日

「Microsoft Surface」:IT界のゴリアテが放つ、MacBook Airへの真の刺客

MacBook Airが一人勝ちの様相を呈するノートブック市場。
そしてタブレットはiPadとAndoroidの寡占市場となっている。

そのような状況に一石を投じるデバイスがとうとう登場した。
それがマイクロソフトが満を持して投入した、Surfaceシリーズである。



モバイルデバイスに重要なのは、デザイン、利便性、携帯性である。
Surfaceはその全ての面において、強力なアドバンテージを備えている。

デザインは黒塗りでシャープ。特長といえばキックスタンドのみと、無駄なものが一切排除されたiPadに劣らない洗練された美しいデザインとなっている。
マイクロソフトの過去のイメージからは想像できないほどスタイリッシュだ。
ハードウェアへの深い造詣と、少なくないデザインへの投資の跡が感じられるプロダクトである。
マイクロソフトはSurface Pro3の発表会でルイヴィトンが採用を決めたことをアナウンスした。
デザインをなによりも重視するファッション業界が認めるほど、完成されたデザインなのである。
ルイヴィトンがSurface Pro3を採用


利便性については、ハードウェア/ソフトウェア両面の魅力があるといえる。
ハード面では、キーボードの使いやすさが挙げられる。
ノートPCと極めて似た打感を得られるTypeCoverは仕事でのハードなタイピングにも耐えうるものになっている。
※TypeCoverと並列で展開されているTouchCoverはフルフラットで打感がなく、打ち間違いが多発するため使いものにならない。

4色から選べるキーボードで自分らしさを主張できるし、カバーとしても使えるため、極めて機能的でもある。

ソフト面ではWindowsOS搭載という点がビジネスユースにおいて大きな強みとなる。
TechTargetの調査によると、ビジネスで導入したタブレットはiPadを大きくしのぎ、Windowsタブレットが1位となっている。
2014年2月 TechTarget ジャパン スマートデバイスの業務利用に関する読者調査

ビジネスにおいてはOffice製品群(特にエクセル/パワーポイント)は必須であるため、デフォルトでインストールされているのは非常に魅力的である。
プリインストールされているOne Driveも使い勝手が良い


携帯性についても申し分がないといえる。
SurfaceRTは680gでType Coverの216gと合わせても896gと1kgを下回るほどの軽さ。
筐体も薄く、ノートをいれるようにバッグに入れることが出来、携帯する際の苦痛を感じさせない。
Surface Proは少し重いがそれでも903gとなっており、単体ではMacbook Airの1.03kgを下回る。
※Surface Pro3は798gであるため、Type Coverを付けてもMacBook Airより軽い。


これだけの魅力を備えたSurfaceだが、Surfaceシリーズは大きくProとRTの2つに区分される。
Surface RTはWindows RTという廉価版OSを採用しており機能にも制限があり、ARMベースCPUのパワー不足感も否めない。
実際使っていてもたまにタイピングに入力が追いつかないケースもあるほどだ。
そのため、メインマシンとして使うのであれば、Surface Proを選択するべきだろう。

個人的にはMac愛好家であり、いままではMacBookシリーズの一択だったのだが、Surfaceは久しぶりに検討に値する一台といえそうだ。
ファッション的にも魅力的だし、機能的にも他のタブレットを凌駕しているといえる。


Surface Pro3ではType Coverにタッチペンを付けるというビジュアル的には最悪のアップデートをしているが、これが一時期の気の迷いであることを祈りたいものだ。
TypeCoverの右サイドについた不格好に付けられたタッチペン


ともあれ、Surfaceは多くの魅力を兼ね備えた、マーケットを塗り替える可能性のある現状唯一のプロダクトだろう。

2014年5月19日月曜日

「Where Did You Sleep Last Night / Nirvana」:想像力を掻き立てる、魂の咆哮

いまから約20年前、ニルヴァーナのボーカル、カート・コバーンはショットガンで自らの命を断った。

メモにはニール・ヤングの「Hey Hey My My」をリリックを引用した
"It's better to burn out than to fade away."
という一節が残されていた。

理由については、コカインのオーバードースや恋人コートニーの暗殺説など様々語られてきた。
死の理由についても様々な憶測が飛び交うが、内省的な彼の性格と恋人コートニーの影響による薬物摂取による鬱によるものという説が個人的には最も腹落ちする仮説である。
(2014/5/1のニュースによると、カートのメモが新たに公開され、コートニーラブの陰謀説が復権しつつあるが。。)

彼らは3枚のオリジナルアルバムと2枚のライブアルバムをリリースしているが、私が特に気に入っているのは"Unplugged in New York"。
「Unplugged」とは、MTVの人気企画で、電子機器(plug)を一切使わないアコースティックライブの総称である。
このシリーズで最も有名なのはEric Claptonのものだと思うが、アジアでは過去、Chage & ASKAや宇多田ヒカルも招待されている。
そのUnpluggedに参加したNirvanaの音源がCDとなったものが"Unplugged in New York"である。

まだまだ改善の余地があるギタープレイなど、突っ込みどころはあるのだが、それを凌駕するだけのメロディーライン。
聞けば聞くほど、NirvanaのUnpluggedは彼らの才能が正しかったことを証明しているように思える。

特に最後に歌われる「Where Did You Sleep Last Night」がたまらなく印象的なのである。
ブルースの巨匠レッドベリーのカバーではあるものの、お得意のけだるい雰囲気の立ち上がりや陰鬱な歌詞と共に展開されるメロディーは彼らの音楽と心地良くリンクする。
そして曲の後半での転調。カートは声を絞り出すように歌い、最後まで一気に歌い上げる。
しゃがれた声を極限まで潰しシャウトで熱唱する彼の声の裏に、後の死の影が見え隠れするように感じ、それがなんとも言い難い印象を残すのだ。
死を拒絶する魂の叫びなのか、受け入れた後の苦痛の悲鳴なのか。

余談だが、本ライブのセットは葬儀がモチーフにされており、ライブの翌年に彼は命を絶っている。

後付けながら、色々な憶測を駆り立てる、そんな一曲。

今となってはなにもわからないけれど、この曲はいつも私の耳の中で視聴後も余韻を残していく。

The voice always imspired me some kind of cases "Where Did You Sleep Last Night / Nirvana"
About 20 years ago, Curt Cobain, who is the vocal of NIRVANA, suisided with shotgun.
There was the memorandum near his body, and the below senetence was written on it.
"It's better to burn out than to fade away."
It was quoted from the song of "Hey Hey My My" by Neil Young.
There are many hypothesises, which includes "overdose" or "assassination by Cortony".
But I think suicide is the most beliebable hypotheses because of its circumstance evidences.
NIRVANA launched 3 original albums and 2 live albums.
And my favorite is "Unplugged in New York".
"Unplugged" was acoustic live which is played without electric instruments and took place by MTV.
I think the most famous "unplugged" session is by Eric Clapton.
In the past, Chage & ASKA, Hikaru Utada and some asian artist have joined this session.
"Unplugged in New York" is an unplugged live source by NIRVANA.
Guitar play have some room for improvement, but melody line is superior to it.
After more and more listening, this CD is excellent proof of their gift.
Especially, last song, "Where Did you Sleep Last night" is really impressive for me.
This song was created by Leadbelly who was the legend of blues.
languid start looks like their regular pattern.Dismal lyric and melody line.
And at the closing stage, Cart suddenly moderate its melody and he sing like shouting.
It seems that the shadow of his death is in this song, and I cannot express well.
I don't know whether It was a shout of avoiding death or squeal of accepting painful.
As an aside, the set of this live was inspired by funeral, and Curt was dead a year after this live.
This song inspire me a many kind of speculation.

2013年10月13日日曜日

「G-Shock Bluetoothモデル」:ウェアラブルデバイスが進むべき道

携帯が鳴っているという錯覚、これは医学的にはファントム・バイブレーション・シンドロームと呼ばれる症状である。

それを物理的に解決するのが、G-ShockのBluetoothモデル。 



スマートフォンと連携させることで、電話/メール着信やTwitter/Facebookなどの通知を時計上で確認できるようになる。
また、スマートフォンが見当たらない時は、時計で鳴らすことすらできるのだ。

機能一覧

ユーザーいわく、「これを導入してから通知を見逃さないようになった」と誇らしげだ。

電池が公称2年に対して、9ヶ月程度しかもたないという話もあるが、毎日充電するよりははるかにマシだろう。

巷でバズワードとなりつつあるウェアラブルデバイスだが、このデバイスは一つの正しい方向性を示しているように思える。



If you feel your device is ringing even though it is not, you may have a symptom of "Phantom Vibration Syndrome".

G-Shock Bluetooth will solve such problem physically.

You can confirm the notify of "ringing/e-mail" or "Facebook/Twitter activity" on G-shock after activating with your smartphone.
And you can even ring your smartphone by watch to search.

Function List

User said that "I've never through any notify after using this!" with a proud of voice.

Battery will be live only about 9 months though CASIO saying 24 months on their web site.
But I think it is better than other device because we charge smartphone or some device almost everyday.

Today, "Wareable Device" has been becoming "Buzz word".
I think this device has been going to "right way".

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011」:健全な体に宿る、不健全な魂

「僕は決して発展しながら小説を書いてきたのではなく、あくまで小説を書くことによって、かろうじて発展してきたのだ」


小説を生み出すプロセスや作品のコンセプトなどについて、村上春樹氏へのロングインタビューをまとめた一冊。
日本だけでなく、ヨーロッパや中国など多様なインタビュアーのインタビューで構成されている。

「小説を書く」ことに対する考えについて話すことは一貫していて、まとめると下記のようなものになると思う。

「小説を書くということは心の奥底、井戸のような暗いところへ潜り人間の持つ「毒」を引っ張りだしてエディットする作業。
準備なしに不用意に深いところに潜ってしまうと、戻れなくなってしまう。例えば、サリンジャーがそうだったのかもしれない。
それを繰り返すためには、潜り、そこから這い出すだけの体力が必要なのだ。
だからタバコを辞め、ランニングをし、小説を生み出すための英気を日々養っている。」

珠玉の小説を生み出し続ける、彼の創作に対する哲学に触れることができるファン必見の一冊。


"I have not been developing naturally. I've barely managing to develop through creating novels."

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011

It consists of the long interviews with Haruki Murakami.

He talked about the creative process and the concepts behind his books.
Interviewers are diverse, from China, Europe and other regions.

His attitude against "Creating novels" is always consistently phrased as follows:

""Creating novels" is similar to diving into a water well, and bring a "poison insided human being" to the surface.
If you don't prepare for it and dive deeply, you may not be able to come back to the shore.
A good example might be Salinger.

An author should have the necessary physical strength to come back to the ground.
So he stopped smoking and started running every day to develop strength and attitude."

This book provides a behind the scenes view of his "Creating novels".